【カツラギ.読了】レンジを少しだけブレイクしたが、レンジ内へ戻ってきた時の大衆心理。
レンジを少しだけブレイクしたが、レンジ内へ戻ってきた時の大衆心理。
本日は、レンジを少しだけブレイクしたが、レンジ内へ戻ってきた時の大衆心理について解説していきます。
あなたも一度は、レンジを少しだけブレイクした(抜けた)けど、すぐに戻ってきたという相場を見たことはありませんか?
このような相場の大衆心理を考える時は、「レンジ内でエントリーしたが、レンジをブレイクされたことによって含み損になった相場参加者」をプロスペクト理論に当てはめて考えてみましょう。
例えば、以下のような状況を想像してみてください。(ページ最上部のイラスト)
・上位足は上昇トレンド中
・レジスタンスラインを下から上方向へブレイクした
・ブレイクしたレジスタンスラインがレジサポ転換した
・レジサポ転換したサポートラインの上でレンジを形成
・サポートラインを少し下抜けたがレンジ内へすぐに戻ってきた
このような状況の時に、なぜレンジを少しブレイクした後に、すぐにレンジ内へ戻ってきたのか、ということを考えてみると、例えば「レンジ内で買い注文をしていた相場参加者は、上位足の上昇トレンドの押し目を狙ったエントリーをしている人が多く、損切りラインをもう一段下の直近安値に多く引かれていたため、レンジを少し下へブレイクしたくらいでは、あまりレンジ内で買い注文をしていた人が損切りをしなかった」ということが一つ考えられます。
そこで、レンジ内で買い注文を行って、含み損になっても損切りをせずに耐えていたいた相場参加者が、レートがレンジに戻って含み益に入った時の感情を、プロスペクト理論で考えてみてください。
プロスペクト理論は、人は目の前にある利益は早く確定したくなり、損失は先延ばしにしたくなるという理論でしたね。
この理論をレンジ内で買い注文をしていた相場参加者に当てはめると、含み損の状態から含み益になった時点で、損切りをせずに耐えていた相場参加者の多くが、早く利益を確定したくて利確を行うことが考えられます。
つまり、多くの買い注文をしていた人が利確(売り注文)を行うので、またレートが下がるかもしれないということです。
しかし、上昇トレンドの途中にできた小さいレンジを少し下抜いただけでは、上位足の目線は上目線を継続する可能性も高く、この時点では買い勢力も売り勢力も点在していて、方向感が分かりにくい相場ということになります。
こういった方向感が分からない時は、焦ってエントリーをする必要はありません。
買い注文をするなら、レンジの最高値を上抜けて、「上昇トレンドが継続」+「レンジ内で売り注文をしていた人が損切り」というような、明らかに買い勢力が増えるタイミングまで待ってエントリーを行うと良いでしょう。
また売り注文をするなら、上位足で見て押し安値を明確にブレイクして、「上位足が明確にトレンド転換をした時」まで待ってエントリーをしたりと、いずれにしても、方向感が出て多くの相場参加者の意見が一致するであろうタイミングまで待ってエントリーするようにしましょう。
※「大衆心理を理解した」=「大衆の動きを予知できる」と言うわけでは有りません。
大衆心理を学んだ上で、その時の相場で最良の選択ができるようにしっかり検証を行いましょう。
#資金管理マインドセット
目標を立てて
それに向かって頑張ること自体は、
悪いことではありません。
ですが、
トレードで月間の利益目標を
立てることで、
目標達成が危うくなった時に、
「このままでは、
目標達成できない!」
「こうなったら、
資金管理は一旦無視して、
ポジションサイズを一気に上げよう!」
という風になって、
資金管理が疎かになるくらいなら、
月間の利益目標なんて
立てない方が良いです。